磐梯高原の天候と気象



 自然教室は、文字どおり自然の中で行われるため、 天候の良否が成功の鍵を握っています。 そのため、この資料集では各季節ごとの気温の動きや降水量、積雪量など できるかぎり正確に記載しました。 計画を立てる上でご参考にしていただければ幸いです。

気温と降水量グラフ

「観天望気」

 空を見上げてみましょう。ふだん何気なく見ている空も磐梯高原では、 いろいろな表情を持っていることに気づかれることでしょう。 雲の種類や状態、風の強さや方向、空気の湿りや暖かさなどから 天気の予測することを「観天望気」といいます。 野外では観天望気の学習は登山やハイキングなど、 実際の野外活動において大変役に立ちます。
 人類がこの地球上に出現して以来、長い長い生活の歴史の中には、 おそらく雨や風、寒さや炎暑といった苛酷なまでの自然の脅威が常につきまとい、 必然的にそれらとの闘いに明け暮れしたに違いありません。
 天候とのかかわりの中で人間は、山にかかる雲や霧、植物の育ちぐあい、 動物たちの動きなどから明日の天気を予想したり、 その年の実りや洪水、地震などを予測する技術を身につけてきました。 それらは親から子へ子から孫へと受け継がれ、 その地方に特有の天候にまつわる「ことわざ」が生まれました。
 これらはそれぞれの環境による影響が、複雑に絡んでおり、 山一つ、谷一つ隔てただけでも気象は一変することがあります。 このように局地的な気象は、現代の高度な予報技術をもってしても 的確に予報することはむずかしく、ひとつの盲点になっています。 ここにこそ伝承された「ことわざ」の有用性が現代にも通用する、といえるのです。


下り坂

  • 朝焼けは雨の前兆
  • 朝焼けが磐梯山まで焼けると天気よく川桁山だけだと天気変る。
  • 朝焼けと姑の高笑いには気をつけろ。
  • 朝てっかりは継母の朝笑い
  • 朝てっかりは雨が降る
  • 下り笠は雨の兆し。
  • 春に三日の晴れなし
  • 聖雨は一週間続く
  • 磐梯山にこけ雲(絹雲)が出ると雨が近い
  • 磐梯山の窓のぞき(朝、磐梯山が雲の上に頂上だけ見せている時は、雨が降る)
  • 磐梯山が近くに見えると雨
  • 長瀬川の鉄橋の音が近いと天気が変る
  • うしとらかぜ(北東風)には油断するな
  • 西風が東風にかわると雨
  • 東風と夕方の客は、来ない方がいい。
  • 雀の酒盛りは明日雨になる
  • 燕が低く飛べば雨の前兆
  • トンビが鳴いたら土方泣く(翌日雨になるの意)
  • 夕鳩聞いて笠持つな
  • 山鳩が朝鳴けば吹きかけ(にわか雨)が来る
  • 池の鯉が跳ねると雨
  • 蚊集まりて動ずれば天気変る
  • ビッキ(蛙)が鳴けば雨が降る
  • 猫が顔を洗う時、耳を越えない時は雨
  • 蜘蛛の巣が丈夫になると天気悪くなる

上り坂

  • 夕焼けがきれいな翌日は天気
  • 朝虹は天気悪くなる
  • 夕虹蓑脱げ
  • 朝霧上がれば晴天
  • 朝荒れと女の腕まくりにはたまげるな
  • 磐梯山がほおかむりすれば天気
  • 東風と夫婦喧嘩は、夜になると止む
  • 鍋の煮物が真ん中から煮え立つときは晴れ
  • 東風が吹いて雨が降らないと百日のひでり
  • 梟(ふくろう)が鳴けば晴れの兆し
  • 雨降りにカッコウが鳴けば晴れ
  • 朝、蜘蛛の巣にかかった水滴はその日晴れる
  • 白虹は百日のひでり
  • 日月の上がり笠は晴れの兆し
  • 日照りに餓死なし
  • 白鳥が渡ってくる時は西に高気圧がある時だ
  • 子猫がよくじゃれると翌日は天気
  • 蟻が土を出すと天気
  • 朝方でたいわし雲は二、三日天気続く、夕方でると天気早く悪くなる。

  • 檜原かみなり音ばかり
  • 梅雨の終りの雷で梅雨明け
  • 初冬の雷は冬おろし
  • 夏に雷の多い年は豊作
  • 雷様雨は馬の背を降り分ける
  • 稲妻ひと光りで苗が一寸伸びる

  • トンビが出て鳴くと風になる

  • 大雪の翌日は裸虫の洗濯
  • 磐梯山の頂上に三度雪が降れば里にも雪が来る
  • 青山に初雪見れば雪少なし
  • 浅雪の年は不作

その他

  • 寒中暖かなれば夏冷たし
  • 寒の雷鎌いらず(不作だから)
  • 土用の丑の日から秋風吹く
  • 土用綿入れ寒片平

歴史春秋社刊 藤原 仁編著
 「福島の天気ー暮しとことわざ」から引用させていただきました。




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