湖沼群ハイキング



1・五色沼遊歩道(3.7km)

 磐梯山の土石流の成分でブルーやグリーンに見える大小さまざまな沼が点在します。 コース沿いの植物は噴火後の自然の移り変わりの様子を見せてくれます。 この地域は特別保護地区となっていて、 車や自転車の通行や植物の採取禁止などの厳しい規制があります。 自然のルールを守り、楽しくハイキングをしたいものです。 また、五色沼入口には環境庁の五色沼自然教室があり、 五色沼の自然や歴史について学ぶことができます。
(五色沼入口−毘沙門沼−赤沼−みどろ沼−弁天沼−青沼−るり沼−柳沼−桧原湖入口)

五色沼はなぜ青白色か

水中での光の散乱が原因
 濃い青色や青白色に見える沼の色を、 色を測定する機器(光電比色計)で調べてみると色は全くみられません。 わずかに濁りが感じられた程度です。 このことから考えると、青く見える沼の色は 青い光が散乱させるようなごく小さな粒子が存在するためと考えられます。 このように微粒子が分散している液体を懸濁液と呼び、微粒子を懸濁物といいます。 また、水が赤色に見える沼は、後でも述べますが沼の底に赤褐色の鉄の酸化物が沈殿しており、 それが表面色としておもに赤色の光を反射して沼の色が赤色に見えるのです。

光を散乱させる懸濁物とはなにか
 沼の水の中で光を散乱させる微粒子、すなわち、懸濁物は何かということについては だいぶ前から研究され、いろいろな物質があげられました。 そのひとつとして「石膏」がありました。 しかし沼の底の沈殿物や水中の懸濁物を調べてみると、石膏はごくわずかです。 では、どんな物質かということになりますが、 このことについて福島大学の千葉茂教授が詳しく研究されています。 千葉教授は、懸濁物が沈殿した白いもや状の物質を取り出して化学分析をしました。 その結果、主な成分はケイ素とアルミニウムの酸化物で、 そのほかにわずかですが、鉄やマンガンの酸化物がふくまれていることがわかりました。 それで、このような成分からなる物質を鉱物学的には「アロフェン(注)」とよび、 これは結晶に近いものや、結晶していないものがあり、 それらが光を散乱しているものと考えられています。 それで五色沼の特有な水の色は、水中に生成するアロフェンの微粒子により日光が散乱され、 神秘的な色を示すのです。 アロフェンの微粒子が生成するのは、酸性の温泉水が周囲の岩石より アルミニウムやケイ酸を溶かし出して流下していく過程で、 塩基性の温泉水などが混合して中和されるためと思われています。

2・桧原湖遊歩道(3.4km)、中瀬沼遊歩道(1.2km)

 桧原湖は、裏磐梯最大の湖で湖岸線は複雑に入り込み、 湖中には泥流丘が点在し美しい風景を形成しています。 湖と磐梯山の両方を眺めながら静かに歩けます。 中瀬沼は展望台からの眺望が日本的な美しさを見せています。

3・雄国沼湿原探索コース

 雄国沼は、磐梯山の西隣にある猫魔火山の古い火山活動によって生じたカルデラ湖です。 沼周辺にひろがる高層湿原には、ミズバショウ、ワタスゲ、ニッコウキスゲなどの湿原植物群落があり、 天然記念物に指定されています。 小尾瀬といった雰囲気で、植物保護と利用のために延べ843mの木道を設けています。 雄子沢口からの「雄国沼遊歩道」(3.3km)と八方台から猫魔ヶ岳を通るコース(5.3km)と 温泉施設『ラビスパ裏磐梯』からの「雄国パノラマ歩道」(6km)があります。
 沼の水面高は1089m、周囲4q、面積0.48u、最大深8mです。 カルデラをめぐる外壁を外輪山とよびますが、雄国沼の外輪山は猫魔ケ岳(1404m)、 古城ケ峰、雄国岳などがつらなっています。
 周辺のゆるい傾斜地に湿原が発達し、 ミズバショウ、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ツルコケモモ、ミズギクなど 約 300種の高層湿原植物が群生し見事な景観を展開しています。 尾瀬沼と共通する湿原植物も多く「小尾瀬」といった雰囲気があります。 湿原には、保護と利用のため、延べ843mの木道を設けています。 雄国沼一帯は、国立公園、鳥獣保護区に湿原は国の天然記念物に指定され、 みだりに動植物を採取することを禁止しています。
   0:80→   1:10→    0:30→     0:30→   0:60→  
八方台::::::猫魔岳::::::雄国小屋::::::雄国沼木道::::雄国小屋::::雄子沢
   ←0:60   ←1:15    ←0:30     ←0:30   ←1:10  


雄国沼 529x406 22.4KB


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