磐梯高原の自然



磐梯高原の成り立ち

 磐梯山は、福島県の会津盆地東部、猪苗代湖の北約5kmにあり、 北北東には吾妻火山群、ほぼ東に安達太良火山があります。 大磐梯(1818.6m)、櫛ヶ峰(1636m)、赤埴山(1427m)、丸山(1359m) の峰々からなり、形成時代の異なる火山噴出物から構成されています。 火山活動は、数万年前から始まり、これまでに5〜6回の噴火をしています。 猪苗代湖もこの磐梯山の古い噴火活動で形成されたと言われています。 1888(明治21)年7月15日、水蒸気爆発で噴火した磐梯山は、 小磐梯の山体崩壊を伴い、周辺地域に大きな被害を与えました。 死亡者477人という数は、明治以降では最大規模の火山災害です。 一方、この時の土石流は川をせき止め、五色沼を初め桧原湖や小野川湖・秋元湖など 300程の湖沼群を作りだしました。

磐梯朝日国立公園

 福島県・山形県・新潟県の3県にまたがる 「磐梯吾妻」「猪苗代湖」「出羽三山・朝日」「飯豊」の4つの地域は、 1950(昭和25)年9月5日、17番目に『磐梯朝日国立公園』として指定を受けました。 その面積は19万haで日本で3番目に広く、この中でも磐梯高原地区は、 年間300万人を越える人々が訪れる観光の中心地で、 現在では福島県を代表する一大リゾート地になっています。

磐梯高原の自然

(1)全体的な特徴

 磐梯高原は磐梯山の噴火によって民家や森が破壊されましたが、 その後110年の間に回復した自然が、現在の個性的で美しい景観を生みだしています。 磐梯山の北麓から西吾妻南麓にかけて標高800〜1100mに広がり、 その自然は湿地帯、岩石帯、草原地帯など変化に富み、多様な動植物に恵まれています。 火山や湖沼の成立から変化・更新などを知る学問的にも貴重な自然であり、 自然との関わり方や自然公園の正しい利用を考える環境教育に最適の場所といえます。

(2)代表的な植物

 湿地には水を好むハンノキの仲間や多くのヤナギ類が見られ、 磐梯高原の植物の特徴のひとつになっています。 また、アカマツやスギなどは、遠藤現夢らが噴火後に私財をなげうって植林しました。 このすばらしい風景も彼等の功績が大きいのです。 カエデ類も種類が多く、秋の紅葉シーズンは錦秋という言葉がぴったりあてはまります。 雄国沼、野鳥の森、ふれあい歩道などではブナが見られます。 ブナは新緑や紅葉が美しいばかりではなく、落葉の保水力は森を守り、 あらゆる生物に恵みを与えます。 春には、ヤマザクラ、タムシバ、ミズバショウ、レンゲツツジ、 夏には、ニッコウキスゲ、エゾミソハギ、ラベンダ−が咲きます。

(3)スターウオッチング

 磐梯高原は空気が澄み、人工の明りが少ないため、 星の観察にも非常に適しています。 夏には、夏の大三角形。南の空には大きなさそり座。 長いベールのような天の川。 8月13日前後にはたくさんの流れ星が見えるペルセウス座流星群など のすばらしい星空が見えます。 北斗七星や北極星、木星や土星を探しながら、 月や地球、そしてはるかな宇宙に思いをめぐらせましょう。


磐梯周辺 718x657 34.2KB


トップページへ 次のページへ